<今こそ時間の有効活用を!>
先の見えてこないコロナ禍の今、私も特にライブ関係の仕事はキャンセルが多く、厳しい状況が続いています。とはいえ、
この空いた時間を有効に活用することが今後に活きてくると思い、今できることは何か?しっかり考えて生活するよう気をつけています。
そこで、今回は今年空いた時間でどんな事をしてきたのかを、簡単に紹介してみたいと思います。
<サンプルライブラリの整理>
私は通常サンプルライブラリーの管理にLoopcloudというアプリを使っていまして、このアプリ、そこから直接ライブラリを購入するだけではなく、
自分が所有しているサンプルも管理できるようになっています。
さらに自分が所有しているサンプルに関して、ファイル名や波形からテンポやキーなどをアナライズし、タグ付けしてくれるのでなかなか便利です。
とはいえ、あくまでソフトが自動でやってくれることなので、そのタグが正しいかどうか?は完璧ではありません。。
そこで、よく使うサンプルライブラリに関しては手動で、Kick、Riserなどタグをつけ、必要な時に間違いなく探し出せるように整理しました。
おかげで、今まで埋もれていた音も検索でしっかりと出てくるようになり、アレンジなどをする際の音色のバリエーションが増えました。
<プラグインシンセ オシレーターへ波形取り込み>
上記のサンプルライブラリを整理している際、シンセ系のワンショットタイプのサンプルで「いいな」と思えるものが多く、
特にダンス系のアレンジに使えそうな音色が多かったので、これを手軽に鍵盤演奏できるようにしておきたいと思い、プラグインシンセに取り込むことにしました。
自分が持っているプラグインの中では、ANA2のサンプルオシレータがインポートや使い勝手も良さそうだったので「Bass、Brass、Vox‥」など、
ある程度の種類にわけインポートしました。
これにより、サンプルを簡単に呼び出して重ねたり、また他のオシレータも使用しつつ、フィルターやエフェクトで音作りをすることができるようになり、
シンセ系の音色バリエーションが増え、特にダンス系の音作りに重宝しています。
<プラグイン キースイッチのアサイン>
最近のプラグインシンセ、特に生楽器をシミュレーションしているものは、よりリアルな表現をするためにキースイッチを多用していることが多く、
はっきり言って覚えきれません(笑)
例えば、私はアコースティックギターの凝った打ち込みをする際に、ハミングバードというコンタクト用のライブラリを使っていまして、
これがかなり細かく打ち込みができて良いんですが、逆に言えばものすごくキースイッチが多く‥細かく打ち込む際は大変です。。
ストロークだけでも全弦アップ、ダウン、低域弦アップ、ダウン、高域弦アップ、ダウン、ミュートアップダウン‥等々なかなかの細かさで構成されていて、
今までは入力する際、その都度取説を見ながら打ち込んでいました。
これをなんとか手軽に入力したいと思い、Digital Performerのクリッピングという、MIDIのデータなどに名前をつけて保存しておくことができる機能を使うことにしました。
例えば全弦のダウンストロークはキースイッチがC2なんですが「ハミングバード 奏法」というクリッピングウィンドウを作り、
その中に「Strum All Down」という名前をつけてノートデータC2を保存しておくことで、
取説を見なくてもドラッグ&ドロップで簡単に奏法チェンジのノートデータを入力できるようにしています。
このようにクリッピングで手軽にキースイッチを入力できるようにしたおかげで、今までついつい面倒で使っていなかったプラグインも使うようになり、
アレンジのバリエーションが増えました。
というように、今まで「やろうかな‥」と思うことはあっても、なかなか実行できずにいた内容を、コロナ禍で時間に余裕ができたおかげで仕込む事ができ、
そういう意味では時間的な余裕ができたことは良かったな。。と思っています。
今回の内容は、みなさんが使用しているそれぞれのDAWやプラグインでも応用できる内容だと思いますので、ぜひ今後のためにより良い環境を作り、
コロナ禍を乗り切りましょう!!
JSPA理事:守尾崇
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