こんにちは、上杉です。
今日のコラムはMIDIの話しをしたいと思います。
最近MIDIチャンネルって意識しますか?
DAW&ソフトシンセを使用しているとMIDIチャンネルって使わないですよね?
「えっ、MIDIチャンネルってまだ存在するんですか???」なんて人もいたりして・・・
私は現在でも割とMIDIチャンネルを使います。
何に使っているのかと言うと、ギターやベースの弦分けです。
最近はやらないですけど、昔はギターの打ち込みをギターシンセでやっていたので、1弦は1Ch、2弦は2Ch・・・といった具合に弦ごとにMIDIチャンネルを分けて入力してあげると、1弦開放のEの音と2弦5フレットのEの音を分けられるんですね。
その流れで現在でもギターの打ち込みはチャンネル分けして入力しています。
こうしておくとギターのタブ譜を作成するときに正確にポジションを表示してくれます。特にCubaseやLogic等、一つのトラックに複数のMIDIチャンネルのノートデータを持てるDAWでは、タブ譜の制作が非常に楽です。
ちなみにこの機能は、合唱の譜面の声部分けや、ストリングスの声部分けなんかにも応用できるので割と使います。
でも、音源によっては弦とチャンネルの関係がギタリストにとって「え!!」ってものあったりします(笑)
先日もIlya のナイロンGuitar音源を買ったのですが、初期設定だと6弦から1弦に向かって1チャンネル~6チャンネルが割り振られていて、ノートにチャンネルを割り振る際に、
「えーっと、3弦だから4チャンネルで・・・この音は2弦だから5チャンネルで・・・うーん5弦だから2チャンネルで・・・あーっもうやだ~」となりました。
さっさと設定変えろよ・・・って事なんですけど、弦とチャンネルの設定を変えるのと、
ノートにMIDIチャンネルを割り振るショートカットの設定を変えるのとどっちが早いか・・・という選択に迫られ、結局ショートカットの方を変えてしまいました。
(現在は音源の方の設定を変えてnkiを保存しましたけど・・・バージョンアップとかすると元に戻っちゃったりすることもあるので、どちらが良いのやら・・・)
現在のDAW制作でもこのチャンネル設定ってのは意外と便利なんですが、最近発表されているMIDI2.0ではこのあたりも結構改善されています。
MIDIチャンネル以外に、ノートデータ毎にアトリビュートというデータを持つことができるので、同じチャンネルの同じC3のノートデータでもアトリビュート違いで様々な変化をもたらすことができるようです。
例えば、少しフィルターのかかった音にするとか、違うサンプルを使うとか・・・・
アトリビュートの深さというかデータ値というか、ノートでいうところのベロシティーに相当するパラメーターもあるので、かなり複雑なことができそうです。
この他にもノート毎にピッチベンドかけたりもできるので、いよいよMIDIチャンネルによるデータの指定がいらなくなってしまうのでは????
いろいろなことができるようになるのは良いことなんですが、せっかく作ったDAWのMIDIデータを楽譜やらなにやらで再利用できるように、MIDIチャンネルや上記のアトリビュートなどの使い方について業界標準的な使い方が求められるのかもしれないですね。
MIDI2.0の話しが出てきたので、次回あたりからMIDI2.0関連のコラムを書いてみようかなぁ・・・と思った今日この頃でした。ではまた次回!
JSPA理事:上杉 尚史
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