<文化芸術活動の継続支援事業、どうする?>
今回は、締め切りの迫っている文化庁による文化芸術活動の継続支援事業についてです。
MPNに登録している方は、補助金申請の際に使用する事前確認番号を発行してもらうことができるので、最初の難関である支援資格の証明を省略することができるので、申請はかなり楽になります。
さて、我々音楽家に関係するのは、
【活動継続・技能向上等支援A-1】 上限額 : 20万円
【活動継続・技能向上等支援A-2】 上限額 : 150万円
になりますが、最も現実的なのは、「活動の継続・再開のための公演・制作方法等の検討・準備・実施」における様々な活動における経費の補助になると思います。
賃金、諸謝金、旅費、借損料、消耗品費、会議費、通信運搬費、 雑役務費が範疇となりますが、友人のミュージシャンとのトライアル公演やその際のスタッフの賃金などに役立てるのもアリですし、何と言っても消耗品の購入は現実的かと思います。
私の場合、自身のコンテンツの配信を目指すための準備、実施のための消耗品として、ビデオカメラ、配信や映像編集のためのPC、ディスプレイ、ビデオスイッチャー、照明、オーディオインタフェイスなどを揃えました。ですが注意しなければいけないのは、消耗品は税込みで10万円以内である点です。視点を変えると、10万円以内であれば何点でも申請可能となります。
私はPCは唯一10万円以内だったMac miniを申請し、メモリー32GBとストレージは2TBのSSDを別枠にしました。もちろんWindowであれば、パーツをバラバラに揃えて申請すれば、かなり高性能なPCを組み上げることも可能ですね。もちろん、配信時の出演に必要な衣装もOKです。
このように、自分が活動継続のために必要なモノを厳選してみると良いと思います。
当たり前ですが、A-1、A-2とも購入した際の領収書、カード決済の場合は明細書、決済を確認できる通帳のコピーは必要となります。(保管の場合と郵送の場合があり)
もう1点重要な取り組みとして、新型コロナウイルス感染拡大予防での取組に対しての補助もあります。ウイルス対応の空気清浄機や抗ウイルス対応カーテン、アルコール消毒液なども対象です。
文化芸術活動の継続支援事業のWEBページ内に、問い合わせ先のフリーダイアルもあるので有効に利用しましょう。私も疑問点が多くあったのですが、担当の方に懇切丁寧に説明いただき完全にクリアすることができました。ただし締め切りが近いので電話がかかりにくくなっている可能性もありますが、根気よく待ちましょう。
尚、下記のyoutubeサイトはとても参考になりました。オススメです。
<オンカク音楽家がお金に強くなる税理士チャンネル>
締切は12/11と迫っています。
ぜひ活動継続、再開に必要なコトやモノへの経費を申請してみましょう。
氏家 克典
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