「嗚呼、俺のポチり道」 こんにちは、JSPA理事浅田祐介です。
皆様の年末年始はいかがでしたでしょうか?僕は年をまたいだ案件が幾つかあり、2日から作業で正月気分ゼロ。ドタバタしていたおかげで年末年始のセールもあまり見ることができず散財せずにすんだかもしれません。
それにしても2020年は本当に未来の歴史の教科書に載るくらいの「コロナの年」でしたが2021年は明るい年になるといいですね。そんなことを願いつつ2021年最初の「嗚呼、俺のポチり道」いってみましょう。
Vital Audio (Matt Tytel) / Vital
ずっと楽しみにしてきたシンセがやっと発売。購入方法も幾つかあり、フリー版からサブスクまで。ちょっと試してみたい人にはフリー版がお手軽なのでぜひダウンロードしてみるといいかもしれません。
海外ではフリー版SERUMなんて呼ばれているぐらいユーザーインターフェイスもそっくりでこれ大丈夫なのかね?と思うくらいですが、発音方法も同じく典型的なWavetable方式。まぁ、SERUMもMassiveそっくりなので、
Wavetable式はこのユーザーインターフェイスが最良なのかもしれません。実際に音を出してみると言われているほどSERUMには似ておらず、どちらかというと荒々しいイメージ。
SERUMがプリセットそのままでオケにバッチリハマる音色が多いのに比べ、少しエディットやEQでの処理が必要な感じですが、これはこれでハマりどころが違う用途でアレンジの内容に沿って使い分ければいいのかな、と思いました。
一つ面白い機能としては文章を入力し合成した音声をWavetableとして使用できるところ。ネット環境が必須なのでサーバ側でスピーチデータを作成し戻しているんだろうと思いますが、英語だけとっても色々な国の発音があり、
日本語英語を選択するといわゆるカタカナ英語で発音してくれて、マニアックな海外の日本の音楽好きにはハマりそうな感じです。
他にも元波形を強力に変調するInharmonic StretchやSpectral osc warpingなど、奥深い機能があるようなので少しづづ楽曲にも使いながら勉強しようかなと思っています。
Future Audio Workshop / SubLab
Circle、Circle2などで有名なFAWからでたロー専用音源。これはまさにセールでポチったのですが音を出してみてびっくり、すごく太い。シンセベースにはもちろん、キックなど低音域を担当する音色なら万能選手なのではと思えるクオリティ。
Trap系の音楽ではRoland TR-808のキックをコンプでリリースを伸ばしたうえ歪ませたりしてシンセベースとして使用することが一般的ですが、いちいち作るのが面倒。自分でサンプルして加工、それ用のプリセットを作ったりしていたんですが、
どのトラックにも使えるわけではなく、結局毎回作り直していたんですがもうその手間は無くなりました。とにかく低音部に安定をもたらせてくれます(笑)
この記事を書いている今はまだ安くなってますのでいち早く購入サイトをチェックしてみてください。
Oblivion Sound Lab / Hexdrum
前回のUVIでも書きましたが近年Synth Waveというジャンルが世界で流行っていて、その中で絶対に外せないのが懐かしのシモンズ。えぇ、あのシモンズです。
SDSシリーズを筆頭に80年代のテレビではあの六角形のパッドを見ない日はなかったあのシモンズドラムです。六角形ということでHex(六角形)drumです。で実際にアレンジにシモンズ使ってみようとサンプルを読み込んだり、
ドラム音源のライブラリーで打ち込んだりしてみるとイマイチ抜けが悪かったり、ローが足りなかったりと何かと工夫が必要で、これ一発でいける音源をずっと探していたんですが、現状の一番はこれ。
キットで鳴らした時の上と下が足りない感じはなくワイドな音がします。おそらく本物はもう少しミッドに寄った音色なんでしょうが、2020年代の音楽制作の現場ではこちらがいいような気がします。ぜひ音を聴いてみてください。
Boz Digital Labs / El Clapo
最後はかなり変わり種なんですが、ここ最近ポチった音源の中では最高に良かったのでご紹介します。このBoz Digital Labsという会社、ご存知の方もいらっしゃると思いますが、
コンプやEQなどのエフェクタープラグインを多く開発・発売しているのですが、そこが出したハンドクラップ専用音源。
海外のゴスペル曲やビートルズのあの曲、クイーンのあの曲とかの大人数のクラップサウンド。3人くらいで何回もダビングすればいけんじゃね、と思ってレコーディングしてみると思ったよりショボい(笑)。
皆さんご経験ないでしょうか?僕はあります(涙)。そんな音が一発で出る、という今までありそうでなかった音源で、全世界のハンドクラップファンに強くお勧めしたいです。
とうことで、ここ最近ポチってよかったなぁ、と思うプラグインをご紹介させていただきましたが、いかがでしたでしょうか?
それでは皆さまHappy Synth Life!!!
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