【リズムマシンの皮をかぶったシンセサイザー】
昨今、ソフトウェアを通り越したハードウェアを使った制作がトレンドとなっています。
各メーカーから様々な機材が出ており、出音やプログラム方式が異なるバリエーションで溢れています。
その中で異端児とされている機材を紹介したいと思います。
タイトルにあります通り、「リズムマシンの皮をかぶったシンセサイザー」、
elektron MACHINEDRUMです。
808、909、LINN DRUMといったベーシックなものはもとより、
16種類のMACHINEDRUMならではのドラムキットがプリセットとして入っています。
パターンモード、ソングモードの組み合わせで一曲を演奏することができます。
「スペックだけだと普通じゃない?」いやいやここからMASCHINEDRUMの真骨頂が発揮されます。
MASCHIENDRUMは、異なるキットから独自の楽器(スネアやキックなど)を抜き出してオリジナルのキットを作成したり、
パラメータのオートメーションを書いたりと、ならではの機能が実装されています。
MASCHINEDRUMが「シンセサイザー」と言われる所以は、例えばキックを例にとると、
ピッチ・ディケイ・アタック部分の検出、アタック部分の立ち上がり、
スタートポイントの設定、リトリガー(何回素材をループさせるか)
EQでブーストするポイント、サチュレーション
といった、「エディットできないパラメータは存在しない」と言われるまでに縦横無尽に音作りが出来ます。
さらにMASCHINEDRUMには16基のLFOが搭載されており、各パート16トラックにかけても良いのですが、
音作り一点集中であれば、1音色に16基全てのLFOをアサインし、モジュレートする事ができます。
以上、リズムマシンの皮をかぶったシンセサイザー、MASCHINEDRUMの紹介でした。
販売終了をしてから随分経ちますが、ここまで細かいエディットができのはMASCHINEDRUMだけなのではないでしょうか。
もちろん、従来のリズムマシンとしても使えますが、
ちょっと変わった音楽を作っている方にはうってつけです!
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